美学街道エリア「摩気」に居を構え「宇宙小屋(ソラコヤ)」という屋号で活動する西本方(ほう)氏は野草料理の研究家であり、自然食で料理を作る料理人でもある。
健康な身体づくりをしていくためにも欠かせない食。日本人の身体にあった古来の料理や、穀物中心に食べてきた日本人らしい食を表現している。
郷土料理の「ほうとう」を成形しつくっていくワークショップなど、子どもが楽しい食の体験も実施。お鍋は味噌をベースに鯉を食べる「鯉こく」という珍しい料理だった。
みんなで食卓を囲んで、自然から恵みを一緒に作って頂く。日本人らしい食べ方であり食の体験なのだが、忙しい現代の日本人には叶えることが難しい体験になっているのかもしれない。こうして食と自然を切り口に、西本氏に学ばせて頂いたことは、生きる、食べることに対して日本人が持つ「美学」そのものだった。